ヴォイス道トレーナー 折笠です。
今回はボイトレの準備段階として
試して欲しいことを
お伝えしていきます。
まずは声帯を感じてみる
ボイストレーニングは
身体の内側に意識を向けて
声の出し方を意識的に
変えていきます。
そうすることで
声のトラブルを防いだり、
自在にコントロールが
できるようになったりします。
要は自分の身体の内側感覚に
敏感になることが大切。
まずは、
声帯がどこにあるのか
感じてみましょう。
その前に簡単に発声の仕組みを
説明しますね。
簡単にと言いましたが
この後の文章がヴォイス道トレーニングの
ステップにつながりますので
覚えておいてくださいね。
声は適切に閉じた声帯に対して
適切な量の息が当たることにより
起きた振動音が口腔などの
空間に共鳴して
出てきた音を言います。
この適切というのがポイントです。
このあんばいは人によって違います。
声帯が強い人もいれば、弱い人もいるし
もっというと首の長さ、胴の長さ、
胸板の厚さなども関係ありますが
今回は置いといて話を戻します。
まず、発声とは…
① 声帯が無理なく適切な力で閉じていること。
② 声帯に対して適切な息の量を流すこと。
③ ①と②の連携で発声した音が、共鳴すること。
以上の3つが、発声の基本です。
まずはこの基礎からスタートして
「声帯の使い方、息のコントロール、
共鳴する空間を広げる」
これらをそれぞれバージョンアップ
していくことで技術や表現力が
どんどんアップしていきます。
というわけでこれらを順番に
ご紹介していきますね。
今回は
「声帯」を適切に閉じるために
まずは声帯を感じてみましょう。
声帯の位置を確認する
まず
息を吐いてみてください。
「ハァ〜〜〜ッ」
図は声帯の断面図。
声帯が開いているところ。
声帯の後ろ側が開きます。
息だけを吐きます。
声帯は開いたまま
息が抜けるので
声は出ません。
この時、声帯の位置はまだ
わかりにくいかも。
では次は、
同じように息を吐いてから
軽く喉で息を止めてみましょう。
「ハァ〜〜〜ッツ!」
声帯を閉めて息を止めます。
その閉めている辺りが
自分の声帯がある位置です。
感じてみてください。
さらに息を止めて
声帯を閉じた状態で
「アッ、アッ、アッ」と
声を出してみましょう。
自分の声帯がある位置が
わかりましたか?
やってみると今までの
自分の喉に対するアプローチが
わかった人もいると思います。
・力強く喉を閉めていた
・声を出すポイントが定まらない
(どこで声を出していいかわからない)
・今まで息を流していなかった
・声を出そうとすると喉が閉まる
など、それぞれに
いろんな反応があったと思います。
まずはそれらに気づくことから
改善の道は始まります。
今回のボイトレ準備編その①は
自分の喉の状態に気づけばOKです。
そして自分でできるトレーニングとして
小さい声でも音が良く鳴る
ポイントを見つけること。
喉をリラックスさせて
小さい声でいろんな音を出してみましょう。
小さい声でも響く音を探します。
「あいうえお」だと
喉が開いてしまいやすいので
響きポイントを見つけるときの
オススメ音は
「きゃきぃきゅきぇきょ」です。
喉が開いてしまい過ぎると
その人らしい声が
出づらくなります。
自分の声をしっかり
聞くクセをつけて
色々声を出してみましょう。
大きな声は必要ありません。
まとめ
今回は、「声帯」を感じて頂きました。
難しかったでしょうか?
カラオケボックスに
私も良く自主練に行くのですが
一人カラオケで漏れてくる音を聞いてると
頑張りすぎて、力任せに
歌っている方が多い気がします。
ストレス発散にはなると思いますが
喉に良くないし、人に聞かせるには
キツイ状態です。(汗)
それを改善するには
声帯に対するアプローチを優しくして
力を抜いても(がんばらなくても)
声はちゃんと出る!ことを知り、
自分の声の力を信じる!ことが大事。
まずはいつもどんな時も、
声帯に対して優しく。
がんばって声を出すのを
やめること。
を意識してみてください。