ヴォイス道トレーナー折笠です。
早速ですが、最近声が
低くなってきたという
私と同世代の女性の方に。
特に女性は年齢と共に
声が低く太くなってきますよね。
これは頬骨が落ちる、声帯が浮腫む
男性ホルモンが増える、胸郭が下がる
などの身体の変化(老化)で
声もその変化に伴い
老化してしまいます(涙)
そんなあなたの声を
息を吸う、吐くの位置、
声を出すポイントを高いラインに変えることで声を若返らせる
「ハイラインブレス発声法」について
お伝え致します。
「ハイラインブレス」とは
高い位置で呼吸して声を出すこと。
私の造語です。
声を出す時、息を鼻から
こめかみ〜目の高さ辺りに吸って
そのままの高さで声を出します。
息は鼻から一瞬で吸って
息が入ってきた高い位置のまま
息と共に声を出していきます。
ちなみにこのハイラインを
使いこなせば歌うまになりますよ!
ではやってみましょう。
高めの声で
「We(うぃ〜〜〜〜)」
裏声になってしまったら
トーンを上げすぎです。
裏声にならないように注意。
次に
「We(うぃ〜〜〜)are (あ〜〜〜〜)」
「うぃ〜〜〜」と伸ばしそのまま「あ」へ移行
同じ音の高さで「あ〜〜〜〜」と発声。
ちょうど上顎が響いている感じ。
この「あ〜〜〜」の高さのラインで
「ありがとうございます!」
と発声します。
高いラインを保って声を出そうとすると頬骨が引き上がり、
声は高い響きを帯びて発声されるため
とても明るく印象が良くなり
若々しい声になります。
この時、言葉が流れるように
声に息を混ぜるのがポイント。
「ありがとうございます」は
高いラインで発声しやすい言葉です。
しかし息の流れに乗せて発声しないと
口先だけの軽い声になってしまいます。
口先だけにならないよう
身体の重心は下げて背筋を伸ばし
お腹を意識しながら高いラインで
発声するのがコツです。
上記のイメージがわかりにくい方、
イメージしづらい方は
笑顔で発声してみてください。
笑顔は頬骨を引き上げて、
身体をリラックスさせてくれます。
普段から高いラインで
発声していると、歌うときにも
高音域が出しやすくなります。
高音域を歌うためには
高いラインに慣れることも
大切です。
このハイラインは普段使っていないと、
開かない、声が抜けないです。
その場合は、この添付画像のハイラインで
鼻から吸って鼻から吐く呼吸を
意識的に訓練しましょう。
基本的に鼻があまり良くなく、
口呼吸になってると思うので、
あえて鼻を働かせて機能を起こしてください。
また、高いラインの発声で
声が裏返ったり、
声がしっかり出ない場合は
体幹の筋肉である「骨盤底筋」が
うまく使えていないかもしれません。
骨盤底筋の緩みというと
尿もれが代表的ですが、
この筋肉の衰えは
姿勢や呼吸にも問題が生じてきます。
骨盤底筋は年齢とともに
特に女性は緩みやすくなります。
ちなみに男性は縮む傾向。
女性は締めて調整しますが
男性は一度緩めてから締めて調整。
骨盤底筋がうまく働かないと
深い呼吸ができず
声も抜けてしまいます。
なんとなく声に力が入らない、
声に芯がないと感じる人は
軽くお股を締めてみましょう
決して力いっぱい締めないように
強く締めると
喉にも力が入ってしまいます。
骨盤底筋がちゃんと働くと
お腹の筋肉も使いやすくなって
いわゆる腹式発声も
しやすくなります。
今回はハイラインのお話しちゃいましたが
ヴォイス道のレッスンでは
まず最初にローライン
(いわゆる腹式発声のような声)
ローラインをやってから
ミドルライン(チェストライン)
ハイラインという流れで
練習していきます。
本来はその流れでやった方が
高いラインも口先だけにならず
さらに超高いラインも出しやすく
なります。
これらの使い分けができると
歌・喋りの表現力がUPします。
それぞれ別の機会に
公開していきますね。
はい、ではもう一度
「ありがとうございます!」
明るく発声できたでしょうか。
筋肉の衰えで発声も
キレの悪い感じになり
年齢が出てしまいます。
なのでボイストレーニングでは
キレよく話すための
アクセントやリズムも学んで頂くと
さらにハツラツとした話し方が
できるようになりますよ。
ボイストレーニングも
筋トレです。
若々しい声を保ちたい方は
日常から意識していましょう。
ちなみに普段から腹式呼吸が
できていると首もキレイになります。
呼吸が浅いと首にシワが増えます。
声が気になる方も、首のシワが気になる方も
発声の呼吸法ワークショップで
お待ちしております。