こんにちは!
ヴォイス道トレーナー 折笠です。
新学期・新年度が始まり
新たな環境でがんばっている方も
いらっしゃると思います。
4月も後半になり
そろそろ気疲れも出てくる頃
ですよね。
いろいろと新しいことを
覚えるときは常に頭の方に
意識がいってしまって
身体へ意識が向かなくなり
呼吸が浅くなっていたり
無意識に息を止めてしまったり
しているのでとても疲れます。
そんな時にもオススメな呼吸法、
もちろん声を出す時にも
重要な方法です。
緊張しやすかったり、
スマホやPCで前かがみ体勢が多く
固くなりやすい「みぞおち」
「みぞおち」の場所は
添付写真のちょうど赤いハートの辺り。
ココ(みぞおち)を中心に
呼吸をする「みぞおち呼吸」
みぞおち呼吸
- 左手をみぞおちにおいて鼻から4カウントで息を吸います。(手が自然と持ち上がる)
- 手が持ち上がったら4カウント息を止めます。(お腹が膨らんだ状態をキープ)
- 鼻からため息をつくようにゆったりと息を8秒吐いていきます。(姿勢に注意して
みぞおちの力が抜けていくのを感じながら行いましょう)
みぞおちが軽く持ち上がるように
(前に出る感じ)
息を鼻から吸い込みます。
左手をみぞおちの上に置いて
吸うと、手が軽く押し上げられるので
わかりやすいですよ。
手が軽く持ち上がったら
息を止めます。
鼻から吐いていきます。
鼻から吐いていくと
手がお腹に吸い込まれるように
みぞおちの力が抜けて、
リラックスしていくのを感じてください。
この「みぞおちがリラックス」している
感覚がポイントです。
緊張や不安感、悩みなどは
みぞおちを固くします。
声もみぞおちが固いと
声が響かずいい声になりません。
もし環境が許すならば
何度かみぞおち呼吸をした後、
吐く息でハミングしてみましょう。
これは「みぞおちハミング」です。
いい声にするトレーニングとは
この「みぞおちの力を抜いて
響かせること」です。
みぞおちが持ち上がれば
喉頭(のど)も持ち上がってしまいます。
すると声は詰まった感じになり
出にくくなります。
今、声が出せる環境の方は
お坊さんになったつもりで
リラックスしてみぞおち辺りで
ハミング「ん〜〜〜〜〜」と
声を出してみぞおちを
リラックスさせましょう。
心地よく声が響いていれば
うまくいっている証拠です。
最初はなかなか自分で
判断できないかもしれませんが
声を出そうとするより
自分の声の響きを
とにかく聴いてあげる意識で
自分の声で自分を
包んでしまいましょう。
声を出す時も
ゆったりとした呼吸で
行います。
無理して長く声を出そうとすると
みぞおちがまた固くなってしまうので
あくまでもみぞおちを緩める目的で
みぞおちを緩める=身体の内側の力を抜くこと
声を出すときは身体の内側が
上に引き上げられていない状態です。
試しにお腹を凹ませ胸を持ち上げる、
スーパーマンのような格好をして
息を吐いてみてください。
(力いっぱいやると痛めますからご注意を)
息は吐けると思いますが
喉頭(のど)も持ち上がり
みぞおちも固くなり
のどを痛めます。
声を出すのはどちらかといえば
ため息をつく時の息に
声を乗せていくイメージです。
ため息って息が詰まった時に
解放する動作ですよね。
ため息をついてみましょう」
「はぁ〜」
この時、頭を下げたり
身体を前かがみにしたりしないで
くださいね。
ため息をつきながら
みぞおちの力が抜けていくのを
感じてください。
発声に強い力は必要ありません。
無駄な力が抜けていれば
声は響いて拡声します。
その状態の声の方が
力を入れた声よりも
遠くまで届きます。
そのためのベーシックなトレーニングが
「みぞおち呼吸」です。
みぞおち呼吸
- 左手をみぞおちにおいて鼻から4カウントで息を吸います。(手が自然と持ち上がる)
- 手が持ち上がったら4カウント息を止めます。(お腹が膨らんだ状態をキープ)
- 鼻からため息をつくようにゆったりと息を8秒吐いていきます。(姿勢に注意して
みぞおちの力が抜けていくのを感じながら行いましょう)
仕事場や学校では声が出せませんが
自席でも呼吸法は可能です。
ちなみに「痛い」「苦しい」など
感じたらやりすぎです。
また軽くやっても痛い・辛い場合は
すぐに中止しましょう。
発声にもメンタルにも、
身体にも効く呼吸法です。
1日のうちに何度でも
お試しください。