こんにちは😃
ヴォイス道(タオ)
・ボイス&ボーカルトレーナー
・コアコンディショニングトレーナー
・A-wareアドバンストインストラクターの
折笠マリコです。
今回は発声と姿勢の関係について
お話しようと思います。
私は発声において
「姿勢の重要性」を
お伝えしているわけですが
と言ってもモデルさんのように
背筋をピンと伸ばした姿勢の良さ
とは違います。
姿勢が良い聞くと一般的には
モデルさんを思い出しますよね。
いわゆる
発声でいう姿勢の良さとは
・呼吸がしやすい
・腹圧をかけやすい
・声帯に負担がかからない
・喉を開けやすい など
ざっくりいうと
それらを可能とする姿勢
ということになります。
各スポーツにおいても
それぞれそれを行うのに
「良い姿勢」というのが
存在すると思います。
運動をする上で
姿勢を正すこと=身体のアライメント
が整っている状態は
ここでいうアライメントとは
各関節や骨の並びのこと
身体のアライメントが整っていることで
運動機能が高まります。
上手く作用するということ。
発声でも声帯は喉の真ん中辺りに
ほぼ「左右対称」に存在しています。
声帯の間を息が通ることで
左右の声帯がくっついて
声になるわけなんですけど
※声帯については
こちらの記事も参考にしてください。
ボイトレ準備編①声帯を感じてみる
肺も左右に分かれていて、
しかし左肺側には心臓があるため
左肺の方が右肺よりも小さく
右肺:左肺でいうと
6:4 または 5.5:4.5の位の割合だそうです。
というわけですでに若干の左右差はあります。
先ほどほぼとした理由でもあり
これは私自身の話ですが、以前
歌の仕事であちこち飛び回っていた頃、
今のようにiPadのような
便利なものがなかったので
自分のレパートリーの曲、
1曲につきバンドメンバー分(4人〜5人)
の譜面を大体50曲くらいだったかな?
とプラス衣装、マイマイクなどと一緒に
激重(げきおも)なショルダーバックを
左肩ばかりに抱え、日々移動していました。
当時は若いし
姿勢のことなどあまり気にせず、
そのような認識もなく
そうしていたある日、朝起きたら激痛💢
それも息を吸うと激痛・・・😆💦
息が吸えないので歌うことができません。
後にも先にもその時だけ
ステージをお休みしまして
病院に行き
「肋間神経痛」と診断されました。
歌うときの姿勢や呼気、
息の使い方に問題があったことも
考えられるのですが
そのときに撮ったレントゲンで
左肩の首と鎖骨の骨が離れて
隙間が空いてしまっていることが
発覚しました。(驚 & 涙)
それもちょうど重い鞄を持っている
左肩のところです。
医師からは左肩の筋肉を
鍛えるようにとの指導でした。
離れてしまった骨は
筋肉で支えるしかないとの事
肋間神経痛を起こしていたた場所は
ちょうど反対の右側の肋骨下部
そうです。
重いものを持ち歩いている時
右の肋骨下部は縮まりますよね。汗
その時から私はずっと
もともと右利きではありますが
左手は思うより力が入りません。
普通に動くのですが
本当に微妙な違和感があり
反応が悪い感覚があって
楽器を弾くにも左手は動きが悪いです
それより困るのは
歌う時、特に高音域の連続になると
左肺側が吐き出す力が足りない感覚があり
右肺に頼るような発声をしてしまうんです。
そうすると発声するとき
身体は右半身に力が入って
首は右に傾くように動きます。
(この、高音になると首が傾く動き、
やる人結構多いです。
様々な身体的理由からと思いますが)
なので私の場合は、左腕でダンベルしたり
左の胸郭をほぐす、左半身の安定性強化などの
トレーニングをするようにして
発声のパワーを補う必要があります。
これも身体を使った発声をせず
軽く歌っている分には気づかないです。
というわけで姿勢の崩れを放っておくと
骨、関節のアライメントが崩れて、
身体が「ジェンガ」という
積み木のゲームの途中みたいな
不安定な状態になり (汗)
その良くない姿勢からくる歪みの影響は
いずれどこかに出てきます。
そして声帯も影響を受けます。
なので左右差があるバランスの悪い状態で
トレーニングをしてしまうと
声帯の締まりが悪かったり
喉の力が抜けなかったり
呼気と発声が上手く
連動させられなかったり
とトレーニングの効果が
正しく発揮できなくなります。
それでも歌えるし、喋れますが
クセが残ります。
今までレッスンでたくさんの受講者様を
見させて頂いているので、
発声を見ると
「身体のクセ」はもちろん、
「思考のクセ」も見れるように
なってきました。
「喉にその人の歴史あり』
と感じています。
腰痛も肩こりも首こりも
姿勢の崩れから来る代償です。
身体はもともと左右差もあるし
重たい頭を持ち上げているので
何もしないでいれば自然と
崩れていくものです。
むしろ崩れてくるのが普通です。
その崩れている状態を放置すると
その状態でバランスを取るようになって
それが当たり前になるので
姿勢の良い状態を保とうとすると
身体がしんどさを感じてしまうのです。
それから
姿勢の崩れは神経の流れも悪くなるため
動きも思考も反応は鈍くなりし
パフォーマンスは落ちます。
特に声楽やオペラなどの身体の使い方は
まさにアスリート。
広い会場でマイクを使わず歌うわけですから。
と、そんなこんなでボイトレに
姿勢改善メニューを取り入れているわけですが
レッスンで姿勢改善メニューを行っていると
呼吸が改善されてくるためか
やたらとあくびが止まらなくなる人がいます。
なのでそういう時はレッスン中でも
「気にせず堂々とあくびをしてください」
とお伝えしています。良い反応ですよと。
正直、ほとんどの方が
自身の姿勢の崩れに気づいていません。
いや、気づいているけれども
具体的にどこがどのように崩れているかは
なかなか気付けないという感じかも。
ある動きをすることによって
出てくる代償もあります。
私自身も崩れの代償が
色々なところに出ています。
なので日々の調整を大切に
考えているわけです。
できるだけ長く健康に
仕事や歌を楽しみたいですからね。
「健康寿命」ってやつですね。👍
と長々と色々言いましたがとにかく
何をやるにも、どんな時も、
何気ない日常でも、
姿勢を良い状態に
骨格、関節のアライメントが
整っている状態は
身体も思考も含め、睡眠や気分、
コミュニケーションにおいても
人々の
「クオリティオブライフ」を
高めることになります。
ヴォイス道は発声という
心と身体のデトックスを使った
歌や喋りを通して
長い人生をずっと
楽しくて豊かでハッピーな日常を
過ごして頂くことお手伝いをすることが
目的です。
そのために
「姿勢へのアプローチ」を
大切にレッスン、トレーニングを
させて頂いております。
一人でも多くの人が歌や喋りを通して
豊かな日常を送るお手伝いが
できるよう今後とも精進してまいります。
どうぞ宜しくお願い申し上げます。
ヴォイス道トレーナー
折笠マリコ
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