※イメージ画像をAIに作成して貰いました。
ボイスコラムをご覧いただきありがとうございます。
ヴォイス道、ボイスアライメントトレーナーの
折笠マリコです。
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以前、ミュージカルを観に行ったとき、
とても印象的な体験をしました。
真ん中より後ろの席に座っていたのですが、
主演の方の声は、決して声を張っているわけではなく
やさしげな声の出し方だったのに、
私の耳にふわっと飛び込んできたのです。
他にもオペラのような力強い発声の方もいましたが、
明らかにその方の声の方が自然に耳に入ってきました。
この時に、「届く声」と「声量のある声」は
違うのだと、強く感じました。
みなさんが本当に欲しいのも、
やさしい声ではないまでも、
ただ大きい声がほしいのではなく、
広がりがあって、遠くまで届くような声ではないでしょうか。
声量がある声と、広がる声は違う
ただ音量を上げるだけなら、
力で押せばある程度は大きくできるかもしれません。
でもそれでは喉に過剰な負担がかかったり、
思ったほど遠くまで届かなかったりします。
広がる声は、声が身体の空間に響いて、
その場の空間にも響きが広がっていくことで、
結果として遠くまで届きやすくなります。
美しいビブラートができることも、
声の響きを広げていく大切な要素のひとつです。
自然なビブラートは、
余分な力が抜けているからこそ生まれるます。
そのしなやかなゆらぎが、
声をより自由に、
豊かに響かせてくれます。
声は、身体という器で育つ
アコースティックギターを想像してみてください。
弦の振動だけでは音は小さいですが、
ボディという空間が振動を受け取ることで、
豊かな音として広がっていきます。
ボディに厚みがあるほど、
よく響き、音も大きくなります。
最近は、集合住宅住まいも多いせいか
あえて音が響かないように
薄いボディのギターも多いですよね。
声も身体という器に響いて広がることで、
遠くまで届く声になっていきます。
広がる声が出るとき、身体はどういう状態か
響きが広がる状態の身体とは
まず、上半身に余計な力が入りすぎていないこと。
身体が固まっていると振動は広がりにくくなり、
声は喉の近くで詰まりやすくなります。
そして、喉から奥へ、さらに身体へと
つながっていくような空間があること。
この空間があると、
声はただ前に飛ぶだけでなく、
奥行きや広がりを持ちやすくなります。
ただし、上半身を緩めるには
脱力した上半身を支えられる
体幹の安定も必要です。
まとめ
まとめと言いましたが、😅
広がる声のお話をしてきたので、
対比としてもうひとつ体験談をお話しします。
以前、カラオケの全国大会を観に行ったとき、
優勝された方はとても上手でした。
しかし正直なところ、
声がほとんど広がっていませんでした。
遠くまで届いてこない感じ。
おそらくカラオケボックスのような
狭い空間で練習を重ねてきたからだろうと感じました。
声は、歌う空間のイメージにも影響を受けます。
たとえ狭い部屋で練習していようと、
広い空間で歌うイメージ、
遠くの客席まで届けるイメージを持つことも、
広がる声になる大切な要素だと思います。
広がる声のことを「スケール感のある声」と言いますし、
筋肉はイメージトレーニングでも働くと言われていますよね。
力で押し出すのではなく、
身体全体が楽器になって、
響きが360度広がっていくイメージを
持って歌ってみましょう。
そのためにも大切なのが、
安定した体幹で身体を支えながら、
上半身は脱力して響きやすい状態にしておくこと。
整った身体の中から声が自然に広がって、
気づいたら遠くまで届いていた…
そんな声を目指してみてください。