こんにちは。こんばんは。
ヴォイス道代表
ボイスアライメントトレーナー
折笠マリコです。
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「なぜか本番前になると、調子が悪くなるんです。」
こういうご相談は、少なくありません。
・なぜか本番前に熱が出る。
・急に声が出づらくなる。
・いつも通りに歌えない。
そして多くの人が、こう続けます。
「本番に弱いんです。」
本当に、そうでしょうか。
本番前に起きていること
本番というのは、
評価や結果が伴う場です。
失敗できない、と思う。
うまくやりたい、と思う。
いつもより集中しようとする。
それだけで、身体の中では小さな変化が起きています。
そしてそれには神経が関係しています。
神経は、とても正直です。
「大事な場面だ」と感じると、
自然と警戒モードに入ります。
警戒モードに入ると、
呼吸は浅くなりやすく、
筋肉は少し硬くなり、
重心は上がりやすくなります。
これは弱さではありません。
防御反応です。
能力が落ちたわけではない
問題は、防御が悪いことではなく、
その状態のまま繊細な作業をしようとすること。
歌や演奏は、
とても精密な神経の協調作業です。
少し身体が固まるだけで、
微細なコントロールが落ちます。
すると「調子が悪い」と感じる。
でもそれは
能力が落ちたわけではありません。
神経があなたを守ろうとしている反応です。
本番に強くなるとは
ここで大切なのは、
本番前にどう気合いを入れるかではなく、
日頃から、
身体が「安全だ」と感じられる状態に整えているかどうか。
足裏にしっかり乗れる。
片脚で安定できる。
ゆっくり吐ける。
そんな身体の安定があると、
神経は揺れにくくなります。
本番に強くなるとは、
気持ちを強くすることではなく、
安心できる身体を持っていること。
身体から整えるという選択
もし、いつも本番前に崩れるなら
自分を責める前に
まずは、身体から見直してみる。
身体が安定すると、
神経は静まり、不安感も収まってきます。
ヴォイス道の身体のエクササイズでは
重心や体幹の安定性を引き出していきます。
基本的には発声のために行なっていますが
身体の安定性を感じると
過度な緊張なども無くなっていくようです。
それは考え方を一生懸命、
変えたからではなく
身体の安定性によって
神経が落ち着くことも関係しています。
生理の味方をつける
身体を安定させることには
生理学的な裏付けもあります。
筋肉はただ動くためのものではなく、
動くことでさまざまな物質を分泌します。
適度に身体を使うことで
神経の働きを整える物質や
安心感に関わるホルモンの分泌が促されることが分かっています。
つまり
「落ち着こう」と思って落ち着くのではなく
身体を整えることで、結果として神経が静まっていきます。
まとめ
本番に強くなるとは、
精神論ではなく、生理の味方をつけることでもあります。
本番前に体調を崩しやすい人ほど
日頃から身体を整えておくことが大切です。
安心して本番を迎えられる準備は
特別なことではなく、
日々の小さな積み重ね。
身体が整っていれば
本番もきっと
納得のいく歌に近づいていきます。
本番は一瞬ですが
その準備は日常にあります。
レッスンでは、土台となる身体を
日常から整える方法をお伝えしています。