風邪を引いてしまうと
喉が痛くなったり、鼻水が出たりで
声を出しづらくなり、
せっかくのボイストレーニングも台無しになってしまいます。
日頃から風邪を引かないように免疫力を高めて、
風邪対策を取っておきたいですね。
ボイストレーナーとして、生徒さんに風邪をうつすわけにはいきませんし、
また生徒さんからすぐに風邪をうつされてしまうやわでは困ってしまいます。
私なりにやってみて簡単で効果の高かった方法を上げますので
参考にしてみてください。
とにかくアライグマのように
せっせと手洗いうがいをしましょう。
一日に何度もやりましょう。
石鹸やうがい薬は必要ありません。
石鹸を使って手を洗い過ぎると手は乾燥してしまいます。
またうがい薬の「イソジン」は「ヨウ素」が主成分で
使いすぎると甲状腺に良くない影響を与える可能性があるので
注意が必要です。お水でうがいでも十分洗い流せるそうです。
お水ではうがいできた気がしないようであれば
抗菌作用の高い緑茶や紅茶でうがい、
または、はちみつを水に溶かした「はちみつ水」でうがいするのも効果あります。
(はちみつは下記も参照ください)
外から室内へ入った時、
菌を口の中にいれないために
ものを食べる前は必ず、『手洗いうがい』しましょう。
これだけでもかなり風邪を引かなくなります。
乾燥するとのどは炎症を起こしやすくなり
のどに炎症が起これば風邪を引いてしまいます。
お茶やコーヒーは利尿作用があり
逆に水分を排出してしまうので
お水や白湯を飲むのがおススメです。
のどや体内の水分を補います。
但し、一度に多く飲む「がぶ飲み」は
内臓に負担をかけるのでやめましょう。
お水を1日に何リットルも飲む必要はありません。
お茶やコーヒー、ジュースなどの水分を減らして
飲みたいと感じた水分をお水や白湯にしましょう。
脳にも水分は必要で、水分不足は老化を促進してしまいます。
口呼吸では、菌が口の中に入りやすくなるため
のどに炎症がおきて、風邪を引きやすくなります。
また、口呼吸では寝ている間に
のどや身体の回復力を発揮できません。
マスクを使うことで菌の侵入を防げますが
話す必要ない時はできるだけ口を閉じて(唇を閉じる)おきましょう。
滑舌に必要な唇の力(口輪筋)も鍛えられます。
また、寝るときには口にテープを貼って寝ることもおススメです。
写真のような商品も売っていますが、
私は絆創膏のガーゼの部分を切りとり
貼る部分の短いテープでゆるめに口を止め、
さらにマスクをして寝ています。
苦しくなったら口を開けば取れます。
最初はなるべくゆるめに(少し口を開けた状態)で止めれば安心です。
それでも菌が入る率は下がります。
翌日の体調を感じてみてください。回復力が上がります。
最初は慣れずに取ってしまうかもしれませんが、徐々に慣れると思うので無理せず試してみてください。
身体が冷えると風邪を引きやすくなります。
体温が下がると免疫力が下がるそうです。
身体が冷えたと感じた時は
湯船にゆっくり浸かって身体を温めたり
温まる食べ物や飲み物で身体を温めましょう。
また、寝る時、肩は布団から出てしまうので
温度の変化や気温が低くなると
寝冷えしてしまい、風邪を引いてしまいます。
寝る時にストールのようなものを肩にかけて
肩口を冷やさないようにして寝ましょう。
肩にかければ首も温められます。
バスタオルでも大丈夫です。
また冷たい飲み物や甘いものも身体を冷やします。
注意して摂取しましょう。
免疫力を上げるものとして、私が実際に試しておススメと思うもの、
できるだけ薬やサプリメントは使わず(添加物の常用などで肝臓・腎臓への負担を防ぐため)、
自然の食べ物をピックアップしましたので参考にしてください。
◎ 金柑
テレビの健康番組で紹介された金柑。
のど飴などでも良く知られている通り
咳止めやのどの痛みを抑える薬用にも使われていますね。
その効果は盛りだくさん。風邪だけではないようです。
ちょうど風邪を引きやすくなる12月~3月が旬。
皮ごと食べるのでビタミンCがたっぷり取れます。
薬の飲めない妊婦さんの風邪予防にも使われています。
1日2~3個で免疫力を高めてくれるそう。
私も毎日摂取して、風邪を引きそうな時も
食べたら収まり、とても効果を感じました。
しかし一度に2~3個食べると、アレルギー症状がでる場合も
あるので、1個づつ分けて食べた方がよく、効果もあります。
また、キウイもビタミンCの摂取効率が良い食材だそうですが
キウイものどがイガイガするアレルギー症状が出る方がいるので
一度にたくさん食べないように、
1個でも違和感がある方は食べないようにしてください。
◎ はちみつ
はちみつは天然のお薬です。
強い殺菌作用、抗炎症作用、便秘にも効きます。
腸内環境を良くすることは免疫力を高めます。
他にも良い睡眠を促す、肝臓のアルコール分解力を高める、
もちろん、のどにも効果的。
ただ加糖されているはちみつの摂取にご注意ください。
天然のはちみつを使いましょう。
◎ にんにく
風邪を引きそうな時ににんにく料理を食べると
回復力が高まります。
最近は「黒にんにく」という匂わずに美味しく食べられる
食材も売っています。疲労回復にも役立つので
寝る前に1かけら程度摂取しています。
こちらも食べ過ぎないように自分の身体と相談して
摂取してください。
※食材に関しては好き嫌いや合う合わないがありますので
免疫力を上げる食材の中から自分に合うものを探してみてください。
残念ながら風邪を引いてしまった時も
上記の項目は早い回復のために有効です。
扁桃腺辺りのどの腫れの場合は、
発声法を学んでいれば声を出すこと自体は
できると思います。
(もちろん声を出さない方がいいですが)
のどの中でも喉頭(咳をするときに使う辺り。のどの奥)が
炎症すると声は出なくなってしまいます。
咳をすることのダメージも大きいので
私は咳はできるだけ我慢して代わりに呼吸法でゆっくり吐き出すようにしています
また鼻水が出る場合も声は出しづらくなります。
むしろ鼻水が一番つらいと思いますが、私は薬は使わないようにしています。
鼻水対策としては、小鼻の両脇に迎香(げいこう)というツボがあります。
ちょうどその奥に「副鼻腔」があり、そこに鼻水が溜まります。
その迎香をマッサージするか、蒸しタオルで温めてみてください。
風邪には引き始めがあるので、できるだけ早期に炎症がひどくなる前に
しっかりうがい手洗いをし、マスクをして保湿をします。
寝る時もできればマスクをして(できれば口にテープをして)、
肩を温かくして寝ています。
風邪を引くのは「免疫力が低下」しているというお知らせです。
無理せずしっかり休息を取ることをお勧めします。
休息も自己管理のうちです。
まとめ
体調管理は声のためだけでなく、仕事するときも遊びに行く時も
体調がいい状態でいられることに越したことはありません。
自分の身体にもしっかり気を向けていないとそれが病気となって現れてしまいます。
今回上げたことは簡単に取り入れられることですので
試してみてくださいね。
1.とにかくせっせと手洗いうがい
2.水分(お水)をしっかり補給する
3.鼻呼吸にする
4.身体を冷やさない
5.免疫力を上げるものを摂取する
「鼻呼吸にする」がちょっと難しいかもしれませんが、
風邪の予防にも、使ったのどの炎症を早く回復させるためにも
できるようになった方がいいと思います。
今後の呼吸法実践会の際にもお話したいと思います。
また、ストレスを溜めないためによく眠り、よく笑いましょう。
そして当然おススメの「呼吸法」
「呼吸法」もNK細胞を増やし免疫力を高めてくれます。
ヴォイス道の生徒さんは必ずやってくださいね。
お腹をしっかり使って呼吸をすれば、腸の運動を助け
腸で作られるNK細胞も活性化、免疫力を高めます。
しっかり吐き切ることで身体の中の不要な二酸化炭素を排出して
新しい酸素を取り入れることでも細胞が活性化し体調が良くなります。
以上、風邪対策、参考にしてみてくださいね。